阪南支部 稲垣 久則
退職者会の全国会議が東京であったので早朝の新幹線に飛び乗り 墨田区八広(荒川土手下)にある「関東大震災時・韓国朝鮮人受難者追悼の碑『悼』」にお参りに行ってきました。
京成電鉄押上線の八広駅を下車して徒歩で５分もかからない場所にひっそりと碑がありました。お花を手向けようと花屋さんを捜しましたが残念ながら見つからず、日本の美味しい静岡のお茶とハングル文字入りの韓国風ポテトチップをお供えし哀悼の意を持ってお参りしました。
碑の両側には遅咲きの鳳仙花が咲いていました。
石碑をなでなでして帰ろうとしたとき、坂上から一陣の風が吹き鳳仙花が揺らいで「もう帰るの…」と言って見送ってくれました。土手を駆け上がると、河川敷は公園のように芝生で整備されており、秋空を見上げると優しい形をした雲が悠々と 青空に漂っていました。99年前の惨劇を忘れたかのように…。
日韓友好を願うのであれば、過去の過ちを検証し語り継いでいくことが和解の第一ではないでしょうか。
2023.5.15 401号より